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探偵ブログ54(黄金の虎) |
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1980年代初頭に活躍した初代タイガーマスク。黄金の仮面を纏い四次元殺法で数々の名勝負を繰り広げた伝説のプロレスラーです。私が10代の頃、プロレスを既に引退したターガーマスクがシューティングというスポーツを始め、そのジムに体力作りのために通っていたことがあります。時は流れ、私は探偵社へ入社し、調査の花形?である第二調査部に配属され暫く経ったある日、キャップから次のような質問が浴びせられました。「キミ、格闘技の経験は?」・・・(何故そんな質問を?ここは危険な部署なのか?)等と考えながらも、反射的に「シューティングをやっていました」と答えてしまったのです。キャップは格闘技に詳しく、「ほぉ、あのタイガーマスクがつくった格闘技ですね」と、どこからともなく持ち出したキックミットを「さぁ!」との掛け声とともに構えました。仕方なく昔を思い出しながら蹴ってみると、「いい蹴りです。腰が入ってますね」とお褒めの言葉をもらい・・・っていうかここは社内です!他の社員が皆デスクワークをしている状況の一角でキックミットに打ち込む音が響いているんです。普通の社内では絶対ありえません。因みに部員全員が格闘技経験者!ボクシング、中国拳法、極真カラテ・・・何と希望者には朝練も用意されていました。(参加したことありませんでしたが)とは言っても、たまたま経験者が集まっているだけのことで、危険な調査があるわけではありません。まぁ絡まれることは多々ありましたけど、ストリートファイトに発展することはありませんし、即座に謝りますから。それでも相手が飛び掛ってきたらどうするかって?そりゃ勿論逃げます!蹴り足、いやいや逃げ足は結構速いんです。
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探偵ブログ53(黄金の左) |
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角界が今大変なことになっていますので、連日のようにテレビのニュースで北の湖理事長の姿を見掛けます。私の幼い頃に大活躍した横綱ですが、私は、そのライバルで黄金の左と異名をとった輪島大士(以下、横綱と称します)のファンでした!・・・以前、横綱の生まれ故郷の石川県七尾市に仕事で行った際、合間を縫って生家を一目見ようと探しにいったことがあります。第54代横綱と刻まれた石碑で記念写真を撮り、道行く人々に尋ねながら、大体この辺かなと思われる商店街に到着し、同商店街肉屋のご主人に「この辺に横綱の輪島さんのお宅がありませんか?ファンなんでちょっと見たいと思いまして・・・」と聞いてみると、ご主人即座に「おう!知ってるよ!すぐそこだからついてきな!」と横綱邸まで案内してくれました。お礼を言って別れようとした瞬間、何を勘違いしたのかご主人、輪島邸の扉を勢いよく開け大声で宅内へこう呼びかけました。「輪島さ?ん!お客さんだよ!」・・・私は固まりました(ファンだから見たいだけだって言ったのに)・・・でも時既に遅く、横綱の御母堂が登場し、「大士は一昨日まで居たのですが、今日は居りません。折角お越しいただきましたが・・・ところで大士とはどういうご関係で・・・」と訝しげに問いかけてきます。私は正直に「横綱の大ファンです」と答えたのですが、ご母堂が聞き取れなかったのか、まぁとにかく中へどうぞと、上り込むことになってしまいました。実はその時、横綱の御祖父が亡くなられたばかりで、横綱が実家へ戻っていたのも御祖父の葬儀のためだったのです。大掛かりな祭壇が設置されたままの居間に通された私は「これも何かのご縁ですので」とお線香をあげさせていただき、愛煙銘柄の赤ラークを購入(横綱宅は煙草屋さん)し、トイレを拝借し、数々のトロフィーやパネルを見せていただき、丁重にお礼を言って横綱邸を後にしました。ご母堂は最後まで私が誰なのか分かっていなかったかもしれません。えらく緊張しましたが貴重な体験でした。購入したラークは、記念に「輪島ラーク」とパッケージに書き入れ、吸わずに大切に飾り続けました。しかしある時輪島ラークを見てみると、明らかに私以外の筆跡で書き直したラークになっていました。きっと飲みにきた友達が吸ってしまい、ヤバイと思って偽物?を置いていったのだと推測されます。犯人は未だ捕まっていません。
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